儚さは白

白は始まりの色。

徒然なるままに

自分の気持ちを自分の言葉で表現するのって難しい。

中学生の頃、ブログを開設した。当時はまだSNSも普及しておらず、時代は空前のブログブーム(を少し過ぎた辺り)。ミーハーな少年たちはブログを次々と立ち上げた。互いの記事にコメントをし、翌日学校で盛り上がる、そんな生活がしばらく続いた。

しかし、少年たちはやはりミーハーだった。更新が途絶えるブログが増えていき、次第にコメントの数も減っていった。それでも記事を書き続ける少年はまだ僅かながらに存在していた。彼らは高校へ進学してもブログを閉鎖することはなかった。けれど確かに時代の波はやってきた。急速にユーザーを増やすSNSの誘惑に、とうとう負けてしまったのだ。

開設してから5年間の日々がそのブログには綴られている。大それたことが書かれているわけではないけれど、思い出すことも難しくなった当時の自分に出会える貴重な記録の一つだ。

「いつ本気だすんだ?」
常に本気だバカやろう。

だってこんな台詞はもう書けないもん。すごいな、若かりし頃の自分。

今の気持ちを、素直な自分を、ここでなら表現できるかもしれない。未来の自分に残せるかもしれない。そんな心持ちでゆっくりと。