儚さは白

白は始まりの色。

宇治抹茶ラテの安売りに誘惑される昼下がり

そこそこに不味いっていうのがたまらない。水だけでは限界があるのかな、やっぱり。匂いで味が分かるっていうのはあまりにも不確定な表現だけれど、食欲は視覚と嗅覚に依存する部分が大きいと思う。

鼻が少し利くからか、香水の匂いや香りの強い制汗剤からの逃避癖がある。中学生の頃にAXEっていう香りを意識したボディースプレーが発売されて、チャラ気のある男の子が飛びついたんだよね。それからというもの体育後の教室内は憂鬱そのもの。高校へ進学すると、より多くの匂いが教室内を充満して倒れそうだった。せっけんの香りから薔薇の香りまで。それでもシーブリーズの匂いは好みだった。グレープフルーツを除けば。

だから今でも電車で香水の匂いを嗅ぐと頭が痛くなる。落ち着く匂いと良い香りは相反するものなのかも。冬の朝の匂いを抱きしめたい。