儚さは白

白は始まりの色。

私用メールの業務感

携帯電話を手にしたのは高校に進学したときだった。確かW56Tという機種名で、Winシリーズを示すWの文字が時代を感じさせる(Tは東芝のT)。スマートフォンもまだ普及しておらず、当然アプリなどという言葉も広まっていないそんな中、ワンセグ搭載に目を輝かせていた自分が懐かしい。

どうしてあんなにくだらないことでメールができたんだろう。たまに出てくる漫才のネタが恥ずかしいです。

それから何年か経ち、メールが苦手な自分がいることに気付いた。あの頃の自分よ、戻ってきておくれ。明らかな業務感が隠せていない。逆に恥ずかしいこの現状をどうにか…堅苦しい文章。滲み出る雑加減。句点を使う律儀さ。

昔を思い出すのって難しいね。何より、メールすると「LINEでやり取りしよう」と言われるこのご時世。何もかもが変わってしまったようで。既読が怖いです。