儚さは白

白は始まりの色。

森見登美彦作品の舞台を巡る(雨の京都編)

とうとう冬休みに突入しました。
年の瀬ではありますが、実に8年ぶりとなる京都を訪れています。
冬の京都、かなり寒いです。



今回の旅の目的は3つ。

?森見登美彦作品の舞台を巡る(タイトル通り)
?京都伊勢丹にあると噂のひよこちゃんショップへ行く
?電気ブランを飲む

以下は、今日の日記です。



今回はバスで京都を目指します。運転手さんは非常に「アッ、アッ、」の呼吸を大切にする方だったので、朝から非常に「アッ、アッ、」なやり取りができました。アッ、アッ、アッ、

京都へ到着し、空を見上げると、なにやらあやしい雰囲気が漂っています。

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とりあえず、京都の伊勢丹にあるというひよこちゃんショップへ行きます。地図を見てもまったく目的地に着けない私は、到着早々に京都駅で迷いました。盛大かつ壮大に迷ったのです。

案内表示と太陽の位置から導き出せる方角だけを頼りにしていたのにも関わらず、案内表示はちんぷんかんぷん、曇っていて太陽すら出ていないのでは戦えません。勝負は端から決していました。
1時間以上を費やし、苦闘の末にようやく「スバコ・ジェイアール京都伊勢丹」を発見しましたが、ひよこちゃんショップはありませんでした。この世のおしまいです。

切り替えていきましょう。



京都到着から二時間後、もりみ〜ッ(森見登美彦)探しが幕を上げました。

まずは、夜は短し〜をはじめ、多くの森見作品で登場する下鴨神社へ向かいます。驚くことに、京都というのは市バスが非常に発達していますね。どこへだってバスで行けてしまいます。観光地を周るだけならば本数も十分で、しかも、料金が一律(220円)です。

名古屋も料金は一律(200円)ですが、みんな地下鉄を使っているような気がします。市バスは普段乗りません。

ともかく、下鴨神社です。

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黒髪の乙女はいませんでした。古本市の季節ではありませんからね。

南下するとすぐに糺ノ森があります。有頂天家族で下鴨一族が暮らす森です。

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繰り返しますが、本日の京都は曇天です。加えて季節は冬。落葉した並木通りは寂しく映りました。や、や、矢三朗〜

さらに南下すると鴨川デルタに出ます。ついに来ましたね、ウェイの巣が!
ウェイ達は鴨川デルタでBBQをし、鴨川ベリには等間隔で座るカップルがいるという噂の!あの鴨川デルタです!

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誰もいませんね、はい。冬です!冬の寒さがウェイ達を蹴散らしたのです!
そういえば小津がここにロケット花火を撃ちこんでいましたね。

そうそう、デルタから岸に渡る飛び石がキュートでしたよ。

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なんで亀なんでしょうね。不思議です。あ……もしかしてこれが鶴なのかもしれません。

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後ろに写っているのが賀茂大橋、雷嫌いの母上が逃げ込んだ橋です。
そこからもう少し南西へ移動すると、出町商店街があります。

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コーポ赤玉は発見できませんでした。出町商店街はアニメ「たまこまーけっと」の舞台モデルでもありますね。

さあさあ、バスに乗って百万遍交差点へ。ナカメ作戦の舞台です。ええじゃないか騒動もここ発でしたっけ?

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このあたりから雨がポツポツと降り始め、京大まで足を伸ばしたときには本降りになっていました。

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なんとか頑張って、吉田神社へ参ったのち、もりみ〜ッ巡りはひとまず終わりにすることに。

傘を買いに行かねば!
ドイツで荷物を盗まれて以来、折り畳み傘は持っていません。京都駅近くのイオンにあるだろうという安直な考えで振り出しへ戻ります。

あの……結局イオンモールってなんですか。ちょっと存じ上げない。傘はどこに売ってるんですか?
こういうときのために無印良品のテナントってあるんだと思いました。ありがとう、無印良品

けれど、また2時間は迷子でした。京都駅とイオンは迷路です。
外へ出ると、もう真っ暗です。近くにいた子供は「ママ。雨、あんまり降ってないやん」と言います。泣きました。

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雨が止んだから伏見稲荷へ行きます。きつねのはなしで出てきましたからね。
着いた瞬間に雨が降ってきました。泣きました。

買った傘が使えるのは嬉しいけれど、寒いよもう。いい加減にしてくださいよ。
夜の鳥居は綺麗でしたよ、とても。でも、途中まで登って帰ることにしました。また来ます。

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非常に寒かったです。冬の雨は厳しいです。

夜はそば屋でうどんを食べました。



それにしても京都弁は激キュートですね。活動していたうちの半分くらいは迷子だったのですが、近くにいる人の京都弁を聞いているだけで幸せでした。もう一度言います。京都弁は激キュートです。

明日こそは良い天気に。