儚さは白

白は始まりの色。

五月


五月は引きこもらなかった。

動物園に行き、薔薇を観賞し、山にも登った。


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GWが明けた頃、急に「やらなければいけないこと」が増えた。それまで、「やらなくてもいいこと」ばかりに手を出していた僕は、必死になってその変化に着いていこうとした。

朝早くに家を出て、陽が沈んだ後に玄関をまたぐ。これが本来の学生の姿であることは確かだが、ぬるい生活をしていた身にはいささか厳しい。

自室に戻るとすぐさまバッグを床に置き、ベッドの上で寝転ぶ。高校で部活動をしていたあの頃を思い出すような毎日だ。日に日に疲れてゆく自分に気付いてはいるものの、どうすることもできない。若さを武器に踏ん張るしかない。


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先日、文通相手から手紙が届いた。遠く離れた地に住む彼女も日々、苦闘しているようだ。

人の世は住みにくいと夏目漱石も言っていたが、なかなか思い通りにいかないのが社会である。現実はまことにキビチイ。


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季節はもう夏だ。これから気温も上がり、ますますつらくなるだろう。心の何処かに余裕をもって過ごしたい。そうだね?