儚さは白

白は始まりの色。

登山ど初心者は1年かけて初心者になれましたか?


先日行った登山の記事を書こうと思う。


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登山をするようになったのは去年の5月のこと。まだまだ初心者だ。それからちょうど1年か経った日に、そのとき一緒に山デビューした友達とまた山登りをした。

初めての登山では、道中に突然現れた雪を見て「もう5月なのになんで!?」と話していたくらいに2人ともドがつくビギナーだった。あの日の山行は今でも鮮明に覚えている。

選んだのはマイナーな山。靴はスニーカーで、雨具も地図も持っていなかった。経験者に話したら怒られそうな話だ。

先の通り、5合目付近から早くも残雪が姿を見せ、春とは何かを考えながら歩いていたし、正直に言えばどの頂を目指しているかも8合目付近までわかっていなかった。僕がなぜ、そんな散々の山行から登山が好きになったかといえば、稜線に出たときの感動が忘れられないからだ。

耳に届くのは風が吹き付ける音と鳥の鳴き声だけ。あたり一面、見渡す限りの山々、澄んだ青空。

「神聖」

僕はそんな美しく、尊い瞬間の虜になってしまった。


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あれから1年、それなりに山へ行った。その度に段々と装備も増えていった。コンデジはミラーレスへ、ミラーレスはデジイチへ。日帰り用のザック、レインウェア、登山靴、地図……etc. あの日に持って行った装備で今も使っているものは何もない。登山届や保険の準備も整え、ようやく初心者になれたのではないだろうか。


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約半年ぶりの登山だった。中央アルプスの南にある烏帽子岳。シーズン初登山に2194mの山を選ぶのはどうなんだろう。

山頂付近の烏帽子岩を鎖を使って超えたとき、登山ってやっぱりいいなと思った。


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よく登山は人生に例えられるけれど、登って下って、壁を超えて、まさしくその通りだ。

青い空の下、2人で歩いた時間は忘れられない。木々や陽だまりに一緒になって感動してくれる友達を僕は他に知らない。また登ろうね、そう言って僕たちは別れた。


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