儚さは白

白は始まりの色。

スピッツを観た

ライブというものを観たのは高校の文化祭で同級生がミスチルコピーバンドを演奏したときが初めてだった。大学生になってAKB48の握手会に行ったとき、ナゴヤドームのグラウンドに設置された小さなステージで、前田敦子がセンターに立ってGIVE ME FIVEを演奏していた。握手した小嶋陽菜の手はシルクかと思うくらいスベスべだった。

 

良くも悪くも、ライブというものにほとんど縁がなかった。andymoriのファンだった頃、ラストライブを生配信で食い入るように観た記憶もあるけれど、アリーナに立つ自分はそこにいなかった。

 

VIVA LA ROCKに参加した。さいたまスーパーアリーナで開催される音楽フェスだ。スピッツが出演すると聞いた瞬間にチケットを買っていた。『とげまる』をリピートし続けた高校時代から、旅のお供はいつもスピッツだった。耳でしか会えなかったスピッツをこの目に焼き付けたいと思った。

 

フレデリックで踊って、sumikaのMCで泣いて、SHISHAMOに惚れて、レキシで大笑いした。最高だった。CDを圧倒的に超えていた。ライブ、めちゃくちゃ楽しいじゃんかよ。低音のビートがスピーカーから届くたび、心臓が弾けた。大好きな曲を歌う人たちが存在していたことに感動した。

 

スピッツは最高に最高だった(語彙力)。草野マサムネが「素敵な夜にするからさ」と語りかけてくれたとき、世界一幸せになった。音楽に感謝した。

 

翌朝、右腕の筋肉痛でフェスに行ったことを実感した。