儚さは白

白は始まりの色。

andymoriはすごくいいバンド

 

結局、僕はラストライブのチケットを手に入れることができなかった。

アプリ配信をしてくれたスペースシャワーの方々には頭が上がらない。

ありがとうございました。

 

とにかく、とてつもない速さで駆けていった。

本当にこれが最後なのかと思うほどあっさりとしていて、同時に芯の強さを感じる、そんなライブだった。

 

andymori、特に小山田さんは何度もインタビューで「虚無を感じる」と話していて、彼の優しい声の裏にある寂しさみたいなものに僕は惹かれていた。

 

「マイノリティでもいい」「音楽でみんなの心を自由にしたい」

そう語る彼の作る曲が大好きだった。

 

ありきたりな感想かもしれないけれど、アンコールでの『ユートピア』は最高だった。「バンドを組んでいるんだ すごくいいバンドなんだ みんなに聴いて欲しいんだ」

本当にそのとおりだ。

 

MCもお世辞にも上手とは言えなかった。笑

「10月15日は世界手洗いの日です」

僕はライブが終わって、めちゃくちゃ手を洗った。世界手洗いの日を忘れない。

 

小山田さんは何度もささやくように、呟くように「ありがとう」と言った。

「ありがとう」

とてもいい言葉だ。感謝を伝えるのにこれ以上の言葉はない。

僕たちの「ありがとう」は彼らに届いているだろうか。こんなにも素敵な曲を世に出してくれてありがとうと、心から言いたいよ。

 

andymoriが残してくれたのは火種かもしれない。『革命』はまさしくそんなイメージを持った曲で、「100日 1000日 10000日くり返して 伝わらない 届かない想いは 100回 1000回 10000日たった後で 夜明けを待つ心に風を吹かせるんだ」って歌詞にもある通り、ホセ・マルティの意思がチェ・ゲバラの革命を起こしたって感じなんだよね、小山田さん。

 

この音楽を何年先も聴き続けるよ。

 

ありがとう。