儚さは白

白は始まりの色。

秋の京都探訪


京都へ行ってはきたものの、カメラを忘れたので写真も撮らず、なので鮮明な記憶のあるうちに、ここに仔細を記そうと思う。

火曜日の朝に家を出て、バスとJRを乗り継ぐこと3時間。通勤ラッシュを避けたので、道中は座席に座ることができた。
京都駅の改札でmanacaをタッチしたらビーッと音が響き、仕方なく窓口へ行く。

京都→名古屋での電子マネーによる運賃支払いは、JR西日本JR東海の連結がどうのこうので、改札ではなく名古屋駅の窓口でしてもらえる。
逆の名古屋→京都では、現金での精算しか受け付けていないらしい。なにがなんだかよくわからない。

なんとか京都に着けたので、待ち合わせた後にマルイへ。
期間限定の『ひよこちゃんショップ』がそこにはあった。

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黄色の彼らに囲まれて大興奮した僕は、舞い上がってしまいそうだった。あれを楽園と呼ばずして、何を楽園と言うのか。

11月中旬は紅葉の時期。
火曜日だというのに嵐山には大勢の人がいた。さすがは京都屈指の観光スポットである。

僕はとにかく人混みが苦手なため、人のいない土地を目指して歩き続けた。人は多かれど、竹の小径には風情があった。しかし、やはり人が多過ぎた。

小径の突き当たりにある大河内山荘を右に見て進み、桂川を眺める展望台を目指す道中は静かで素敵な空間だった。

その後は桂川沿いを下り、渡月橋を渡った。また、中州で語らうなどし、豆腐の味がするアイスクリームを食べた。豆腐の味がした。

そして嵐電車折神社に行ったはいいが、とても心中は観光ムードではなく、突然に下鴨神社を目指すことにした。
桂川の中州と鴨川のデルタが自分の中で重なったのかもしれない。

鴨川沿いには猫がいる。僕は手を叩かれてしまった。京都の住人ではないからだろうか。だとしたら猫社会は閉鎖的だ。

しかし、猫に囲まれながら話をするのは何とも楽しいもので、僕は鴨川がさらに好きになった。
下鴨神社は閉門していた。

夜には京都アクアリウムへ行った。二条城をイベント会場に用いるとはなんとも贅沢な話だが、如何せん贅沢過ぎて人が多かった。京都の民は自らの街が観光都市だという現実に慣れ過ぎたせいで、人の密集に強いのであろうか。

話を金魚に移そう。金魚は優雅で涼やかだった。

茶金花房という金魚がいる。この金魚は病気ではない。頭に明太子みたいな玉が二つついているが、病気ではないのだ。
金魚はすごい。アクアリウムがすごいのではない。金魚を鑑賞することそのものがアートなのだと思った。

京都には夢がある。実に夢がある。

帰りにEXカードを使って改札を通ろうとしたら、ビーッと音が鳴った。在来線ではなく新幹線の改札を通ってくれと。

京都駅には夢がない。